統計学とは


こんにちは、株式会社クリエのIT制作部の鷹尾です。
今回から統計学について紹介します。弊社の「アクセス解析レポート」では、Google Analyticsから得たデータを統計学を用いて解析しています。今回は、統計学とは何かについて紹介します。

統計学とは

統計学とは、ある程度以上の数のバラツキのあるデータの性質を調べたり、母集団(大きなデータ)から一部を抜き取り、標本(抜き取ったデータ)の性質を調べることで、元の母集団の性質を推測するための方法論です。平均身長で統計学が使われている例を紹介します。

統計学の例(平均身長)


平均身長を例として、統計学の例を紹介します。上図のように身長を並べただけでは、日本人とアメリカ人の身長は比較出来ません。データ数が大きすぎて、どのデータで比較したらいいか分からないからです。ここでデータを代表する値が欲しいです。ここで平均身長を考えます。「日本人の平均身長は170cmでアメリカ人の平均身長は175cm」と分かると、「アメリカ人の方が日本人より5cm高い」と比較が出来ます。例は、平均値を求めただけですが、大きなデータを分かりやすく表現出来ました。このようにデータを分かりやすくするのが統計学になります。

統計学の種類


統計学には、様々な種類があります。代表的なものは次の2つになります。

記述統計

記述統計は、データを集めて表やグラフを作り平均や傾向を見ることでデータの特徴を把握する統計です。

記述統計の例

テストの平均点を例に、記述統計を説明します。
テストの結果をA組とB組で比較したい場合、生徒の点数を並べるだけでは比較しにくい。平均値を求めることによって、比較しやすくなります。

クラスAとクラスBの平均点を比較した結果、クラスBの平均点の方が高いということが分かります。

記述統計の弱点

記述統計では、データがない時、何も出来ない。この弱点に対応したのが推測統計です。

推測統計

推測統計は、母集団からサンプルを抜き取って、サンプルの特性から母集団の特性を推測し、それが正しいかどうかを検定する統計です。

推測統計の例

日本人全体の平均年収を出したい、今回のテストの結果から次回のテストの結果を推測したい時などに使います。今回は詳細避けましたが、次回以降のブログで詳しく説明します。

あとがき

統計学について説明しました。今回は、統計学の概要と種類について紹介しました。次回は、統計学と現在注目されているビックデータと関係について詳しく紹介します。

まとめ

  • 統計学について紹介しました。
  • 統計学の概要と種類を紹介しました。

 
参考:統計学とは?どのような学問か5分で理解する | 全人類がわかる統計学統計学とは | データ分析基礎知識 – ALBERT